prado128x’s blog

日々思ったことをつぶやいていきます

何のために書くのか

人間は日々膨大な情報に接している。ちょっとした雑学から仕事に必要なスキルなど。中にはその後の行動や人間性に影響するようなとても重要な材料まで、学生や社会人として多くの人と関わり合い、多くのことを行っている中で実にさまざまな情報に触れる機会がある。そして、日々その蓄積された膨大なデータの中から必要に応じて取捨選択しながら、自分にとって必要だと判断された情報については長期記憶へと転換されていく。必要でないと判断された情報については、記憶の片隅に追いやられ、やがて無意識下のどこかへと薄れていっていまう。このようなことを繰り返しながら人は日々自分の人格をアップデートしていく。

 

このアップデート作業については、その日の終わり、あるいはその出来事の終末に際して「反省」や「まとめ」「ふりかえり」といった作業を行い、その日1日に触れた情報を意識的に整理する場合もあれば、そのまま何もせずに眠りについてしまう場合もあるが、いずれにせよ翌日には一定のリセットをされた状態から新しい情報に触れる1日が始まる。こういった情報を整理するサイクルに手を加え、少しでも質の良いアップデートを行いたい。

 

1800年代後半に心理学の分野で活躍したヘルマン=エビングハウスによれば、学習量(=新規に記憶する量)や忘却量は、指数関数的であるとのこと。前者は、記憶量が最も多い段階は、学習直後であり、後者は物事を忘れるスピードや量は記憶後が最も多いということである。長期的に定着する記憶は、学習開始直後の記憶量に対して数パーセント程度である。したがって、長期的な記憶をたくさん残したいと思うのであれば、それの何倍もの学習量が必要であるということだ。だから、反復学習をすることが大切なのだ。この反復にあたる部分を、書くことで確保したい。

 

そこで必要となるものは「時間」である。毎日の反復学習をいったいどのようにして時間確保していくべきか。

 

まず、1日の仕事の終え方について考えたい。平日の夜、仕事に追われながらもその中で睡眠時間をギリギリ確保できるよう計算して、その直前まで仕事を行うのではなく、「書く」ことを仕事の一つとしてスケジューリングすることだ。そうすることで書くことにきちんと向き合いたい。

 

次に、ブログへの投稿を焦らないことだ。書いたブログをすぐに投稿するのではなく、翌日に見直して加筆・修正しながら自分の文章を洗練させ、思考の整理をきちんと行う。

 

最後に、ブログの内容は一貫していなくてもよいことにしていく。人は昼間、多岐にわたる物事を考える。考え出されたいくつかのアイデアや知見のそれぞれに脈絡のないものが多いと思われる。いちいち一貫したブログに仕上げてしまっては、視野が狭くなるのではないかと思う。また、一貫性を放棄することで、「書く」ことへのハードルを下げたいと思う。長く続かせることが今の最大の目標だ。(1012文字)